●デジタル放送のコピーワンスとは
「コピーワンス」と聞いて、録画したコンテンツを1回に限りコピーできると思い込みがちであるが、実はそうではない。我が国のデジタル放送にて採用されたコピーワンス制限は、放送されたコンテンツをユーザ側で記録する行為をコンテンツのコピーとして捉えるので、例えばハードディスクレコーダに録画した時点で許された1回限りのコピーを使い果たしてしまっているのである。よって、ハードディスクレコーダに取り溜めた番組をDVDなどにコピーすることは出来ないのである。
※コピーワンスを「1回だけ録画可能」と訳しているところもある。
その代わりに我々ユーザに許されているのはムーブと呼ばれる操作であり、ムーブを行うとハードディスクレコーダの番組をDVDに焼ける代わりに元のハードディスクレコーダ上の番組が消されるのである。元のコンテンツがこの操作で削除されてしまうので、やり直しの効かない編集行為なのである。機器によってはムーブの最中にCMカットなどのビデオ編集を行えることも出来るが、これもやり直しが効かないので、気軽に使える機能とは言えない。
●日本独自のコピーワンス
実はこのコピーワンス制限は我が国特有のものなのである。デジタル放送を視聴するためにはB-CASカードが必須と思い込んでいるが、そうではなく、アメリカなどではデジタル放送に何のプロテクトもかかっていない。当然アメリカにはB-CASカードなるものはない。もっとも、アメリカの場合はデジタル放送普及のために当初はプロテクト無しにして、普及した後にプロテクトをかけるのではないかとも噂されているが。
我が国のDRMは当初からプロテクトフリーを許すこともなく、コピー制限を1回のみとした、ユーザの視点からはとても厳しい内容となっている。
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