スクリーン

スクリーン (英語:Projection screen) は、映写機やプロジェクターから投射される映像 (映画など) を映し出す平面のこと。 「映写幕」、「銀幕」、「投射スクリーン」ともいう。 映像を映し出す平面という意味から、コンピュータの表示画面 をスクリーンと呼ぶこともある。

映写方法に合わせて、大きく2つのタイプに分けられる。観客席の背後からスクリーンに向けて映写する場合に用いられるのがフロントタイプスクリーンで、別室からスクリーンの背面に向けて映写する場合に用いられるのがリアタイプ(リアプロジェクションともいう)スクリーンである。

また、スクリーンは映画館にある「観客席を備えた映画を投射できる部屋(映写室)」を指す。また、シネマコンプレックスのような映画館で、映写室の数を数える単位としても使われる。用例『あのシネコンは8スクリーンの中型館だ。』

■表面のエンボス加工
スクリーン面に細かな凹凸をつける表面仕上げのこと。ホワイトスクリーンやパールスクリーンでエンボス加工が施されるケースが多く、ホットスポットが軽減がされスクリーン全面で均一な明るさが確保しやすくなる。

■シェーディング
スクリーン上で発生する色ムラのこと。3管式プロジェクターをスクリーン近くに設置した場合等に問題になりやすい。右から左へ人が移動する様なシーンでは、徐々に顔色が変化してしまうといったトラブルが生じる。

■モアレ
スクリーン表面のエンボスやサウンドスクリーンの細かな穴など、スクリーン面の凹凸と液晶プロジェクターの画素が干渉して発生するノイズのこと。ズーム操作によって画面サイズを変える事で解消できる場合が多い。

■スプリングローラータイプ
ロールカーテンのように引き出して使うタイプのスクリーンだ。比較的安価で、軽量、コンパクトだから取り付けも簡単。カーテンレールに設置できるタイプもあるが、100インチ以上の大画面だとその対応は難しい。

■電動タイプ
スクリーンの巻き上げ、下げを電動モーターで行なうタイプ。リモコン制御も可能なため、シアター空間の演出には効果的だ。天井の近くに設置する巻き上げタイプと、ボックスを床に設置する立ち上げタイプとがある。

■パネルタイプ
スクリーンをハードボードに貼りつけたタイプ。微妙なシワでも目立ちやすいシルバーとの組合せで使われるケースが多い。完璧な平面性が約束される反面、スペースファクターは良くない。ほとんどが業務用途である。

■床置きタイプ
床にボックスを置いて、そこから立ち上げるタイプのスクリーン。平面性を出しづらいという問題はあるが、設置する場所の制約を受けないという手軽さが受けて、液晶プロジェクターとの組合せで使われることが多い。

■壁掛けタイプ
壁に設置したフレームに貼り込んでいくタイプのスクリーンで、スナップフレームとも言われる。画質の敵とも言えるシワが発生しづらく平面性も確保しやすい。ホームシアターで画質を重視するならこのタイプがいい。

■三脚型
折り畳み式の三脚にスクリーンを設置するというタイプ。ひじょうに手軽で設置場所を選ばないという強みがある反面で、平面性の確保が難しい。またこのタイプでは、スクリーンサイズも60インチ前後が精一杯である。

■ホワイト(マット)
視野角が180度(完全拡散)に近いために、どこから見ても一定の明るさが得られる。画質的にも発色が自然で、コントラストも穏やかだ。ゲインは1前後と低く、周辺からの光の影響も受けやすい。比較的安価である。

■ビーズ
ホームシアター用として広く愛用されているスクリーン。かつての高ゲインタイプは発色、フォーカスなど、画質的には問題点も多かった。ただ最近はゲインを2前後に抑えて、画質を優先する製品が人気を集めている。

■パール
パール印刷を施したスクリーン。ゲインはホワイトよりもやや高めで、視野角は60度程度に制限されるケースが多い。画質的には白が伸びて、同時に黒が締まるダイナミックな階調表現が特徴。光沢の質感で人気がある。

■サウンドスクリーン
スピーカーの前に設置するためのスクリーンスクリーン面に細かな穴を開けて、スピーカーの音を通す工夫をしている。もともとは業務用途だったが、最近は穴が微細になり、家庭用でも使われるケースが増えている。

■偏光(液晶用高輝度タイプ)
液晶プロジェクターとの組合せで使われる特殊なスクリーン。単にゲインの高いハイブライトスクリーンとは異なり、外光の影響を抑えて液晶プロジェクターからの光だけを映し出すというもの。価格的にはかなり高価。

■シルバー
表面にアルミコーティングを施した反射型スクリーン。多少明るいところでも使えるくらいのハイゲインが特徴で、3D(立体映像)や、プレゼンテーションなどの業務用途で使われるケースが割と多い。視野角は狭い。

■NEXYスクリーン
明るい空間でも投写型のプロジェクターによる大画面が楽しめるという魔法のようなスクリーンだ。特殊な印刷技術(奥行き印刷)によって、ビーズスクリーンの前に黒い微細なブラインドを設け、外光の影響を抑える。

■スーパーグレイン(キクチ)
超微粒子のガラス球を均一に敷きつめたビーズスクリーンだ。スクリーンゲイン2.6 の260 G、同じく1.9 の190 PROGは、今やホームシアター用の定番モデルとなっている。立ち上げ、巻き上げともに対応している。

■シルキーマット
高輝度化するプロジェクターに対応して開発されたハイファイ指向のスクリーン。パール粒子の配合調整と2層構造のコーティング技術によって作られたパール系のスクリーンで、力強い画調と自然な発色が特徴である。

■マリブ
素直な画調が持ち味のホワイトマット系のスクリーン。ただ分光特性としては、パールに近いところもあって、一般的なホワイトスクリーンに比べると、外光の影響を受けにくい。ホームシアター用としても人気が高い。

■シアターグレイ
ビーズスクリーンの定番、スーパーグレインビーズ、190 PROGをベースにして、最後のコーティング層をグレイに変えたスクリーンである。液晶プロジェクターで問題になりがちな黒を引き締めるのが設計の狙いだ。

■ハイコントラストスクリーン(NEC)
正面から入ってくるプロジェクターからの光だけを受け止めるというハイテクスクリーン。アルミの反射面に横ストライプの凹凸をつけて、スクリーン面に対して斜め方向から入ってくる光を分散させるという仕組みだ。

■ウルトラビーズ(OS)
スクリーン面に70ミクロン前後のガラス球を均一に埋め込んだタイプのビーズスクリーン。特殊コーティングにより、ガラスが落ちないためメンテナンスがしやすく裁断、ジョイントなどの多彩な用途にも対応しやすい。