ダイナミックVBRダビング

ソニーDVDレコーダー「スゴ録」が採用する高画質ダビングダイナミックVBRダビングbookmark

ダイナミックVBRダビングとは市販のDVDビデオの作成に使われる2パスエンコードを採用した機能。

 ソニーのレコーダー「スゴ録」でまずDVDビデオの規格では録画できない15Mbpsという高画質で、地上デジタル放送テレビ番組をHDDに録画する。次に 15Mbpsで録画した番組を4.7GBというDVDの容量に合わせて再変換しDVDにダビングする。ただダビングするのではなく、録画時に記録した録画番組の情報密度を計算し、DVDメディアの容量を最大限活用するよう再調整してダビングするのだ。

 この機能を使ってダビングすると、激しい動きや光の明滅など多くのデータ容量が必要な場面ではビットレートをDVDビデオ記録の最大値の9Mbps前後で記録し、動きや光の明滅が少ない静かな場面ではビットレートを節約して、DVDメディアの容量を無理なく割り振ることができる。他のレコーダーも設定したビットレートの範囲内で同じように画質調整は行なっているが、スゴ録シリーズのように、画面の複雑さと録画時間を計算してエンコード(変換)する機能はない。通常は再エンコードになると画質が劣化するが、15Mbpsでの録画機能を備えた機種だからこそ実現できた機能だ。

 このダイナミックVBRダビングを使った場合は、HDDからDVDメディアへのダビングには実時間がかかる。しかし、その効果は絶大だった。一番効果があったのは、小さな物体が輝きながら明滅するCG映像の録画だ。この映像を録画すると、ほとんどのレコーダーの録画時にブロックノイズが発生してしまう。ブロックノイズとは記録する映像データの情報が不足することにより、画面全体がモザイク状に表示される現象だ。しかし、ダイナミックVBRダビングで録画した映像では、DVDメディアに2時間録画したモードでもブロックノイズは発生しなかった。

 もちろんそれ以上の録画時間になると、平均ビットレートが落ちるためブロックノイズが出た。しかし、多くの機種はDVDメディアに1時間記録できるモードでも厳しくなる場合があるので、かなりの効果を実感できた。2パスエンコードは市販のDVDビデオを制作する際にも使われる技術なので、それを応用したダイナミックVBRダビングは、高画質派には魅力的な機能と言える。まさしく"スゴ録"の名に恥じない素晴らしい機能だ。

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