MP3プレーヤー(えむぴーすりープレーヤー)とは、MPEGによる音声圧縮形式であるMP3ファイルを再生することができ、かつ携行が容易なハードウェアの総称。
概要
MP3プレーヤーは、パーソナルコンピュータなどで作成したMP3ファイルを取り込んで再生するための機器である。パソコンからファイルを送り込むために、記録媒体を内蔵しており、またこれを再生(デコード)するためのデコーダーを内蔵、更に複数ファイルを管理するためのファイルシステムを持つものである。この他、ほとんどの機種では液晶パネルなどの表示装置を内蔵しており、再生中の楽曲タイトルやアルバム名などの情報を表示する事が出来る。しかし低価格機種の中には、この表示機能を持たないものも見られる。
代表的な製品としてアップルコンピュータ社のiPodなどがある。
近年では音声圧縮形式がMP3以外(WMA形式やAAC、ATRAC、OGG形式など)のコーデック(圧縮形式)にも対応する機種がほとんどであるため、デジタルオーディオプレーヤーとも呼ばれている。古くはファイルシステムに独自形式をもつため、データの書き込みに専用アプリケーションソフトウェアを利用するものが多かったが、近年ではFAT16やFAT32などのパソコンなどに利用されていたファイルフォーマット形式に対応する機種もあり、USBストレージクラスにも対応することで、接続するだけで外部ストレージ(記憶媒体)として認識するものもみられる。
なお、多機能化製品では録音機能を持つものや、ラジオ受信機能を持つものがあり、USBメモリ(USBキーとも)のような外部ストレージとしても利用できる機種がある。その一方で、ICレコーダーのような類似した製品もある。ただしICレコーダーは音声の録音を主体としており、再生面では余り音質は重視されず、再生品質を重視する音響機器としてのMP3プレーヤーとの違いが見られる。しかしその境界が曖昧な製品も多い。
2006年9月現在、内蔵または交換可能な記憶媒体は、ハードディスク(主に内蔵タイプのみ)とフラッシュメモリ(内蔵タイプやメモリカードを利用するタイプ)の二極化傾向にある。フラッシュメモリ内蔵タイプは主に小容量(~4GB)、ハードディスク内蔵タイプは主に大容量(5GB~)を中心に展開されている。
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歴史
初期の携帯型オーディオプレーヤーはウォークマンに代表されるアナログカセットテープベースのものであり、CD発売後も価格や媒体の大きさなどからテープの置き換えには至らなかった(8cmCDが出るも、容量の少なさや、プレーヤーの小型化技術が発達していなかった)。このため、よりコンパクトかつ携帯機器にふさわしい簡易なメカニズムのシステムの登場が待たれていた。1980年代後半に高度な高能率符号化による圧縮技術の開発が進み、1992年にはミニディスクとデジタルコンパクトカセットが登場している。また、動画のパッケージメディアおよび伝送のためにMPEG1が1993年に規格化されたが、その音声部分の符号化方式としてつくられたMPEG Audio(Layer1~3)の普及が期待されるようになった。
同じころ不揮発性メモリの本命となったフラッシュメモリが実用化、普及を開始していた。当初はMPEGオーディオコーデックと組み合わせ、放送機器など業務用のオーディオ記録再生装置に使用されていたが、1995年ころから「シリコンオーディオ」「ソリッドオーディオ」などの名称で携帯型の試作品が発表された。LSIの高密度化によって、コンシューマ製品に導入されるのは目前に迫っていたのである。
日本では韓国サムスン系のセハン情報システムズ社(現在はiriver(アイリバー)に買収されている)が1998年2月に世界で始めて発売した「mpman」の輸入販売を嚆矢とする。当時、内蔵メモリー64MBモデルの価格が53,000円で、特許ライセンスの関係でMP3エンコーダーは付属しておらず、自前で用意する必要があった。この機器は多くの好事家の興味を引き、雑誌などで盛んに紹介されたものの、高価格と入手難、マイナーメーカーの製品であること、なによりも当時すでに問題になっていた違法コピーのイメージから来る胡散臭さとあいまって、広く有名になるまでには至らなかった。
同年5月には、SolidAudioと言う携帯プレーヤーをNTTと神戸製鋼所が共同で開発中であると発表された。このSolidAudioはTwinVQというNTTが開発した独自の圧縮フォーマットを採用しており、著作権の管理機構と専用の販売ルートを持つ、今日のITunes Music Storeに似たコンセプトの機器であった。しかしながらTwinVQにのみ対応するSolidAudioは、その利便性の悪さ等が原因となり、あまり普及せずに終わっている。こうした状況を受け、その後、日立マクセルや富士フイルムAXIA等から次々とTwinVQ以外のMP3やWMAといった、広く使われている圧縮形式にも対応する後期SolidAudio(AXIA ZeroCORE等)が発売され、現在のMP3プレーヤーの先駆けとなった。
そして、後述の裁判の影響で発売が伸び、1998年のボーナス商戦にかろうじて間に合ったダイヤモンドマルチメディア社のRio PMP300が発売される事となる。容量は内蔵32MBに加え、スマートメディアで増設が可能だった。当時オープン価格で発売されたが、各店舗の実質的な販売価格は27,800円だった。
この時期はWindows98およびMMX ペンティアムの普及拡大期と重なる。エンコードには再生時間の数倍の時間がかかっていた。また、USBはまだ普及しておらず、内蔵メモリーへのデータ転送はパラレルポート経由(9,600bps)だった。
アメリカにおいては、Eiger Labs F10という容量32MBの製品が1998年夏ごろ登場しているが、普及には至っていない。同年9月にDiamond Multimedia社は、買収した韓国DIGITALCAST社(mpmanの共同開発企業)の製品を元にしたRio PMP300を発表したが、全米レコード協会(RIAA)から違法コピーを助長するとして販売差し止め請求が裁判所に提訴された。結果的にこの請求は米連邦地裁によって却下され、RIOはクリスマス商戦に間に合うように発売され(199US$)、大きな成功を収める。PMP300にはCDからのリッピングとエンコードを行うJukebox MP3と言うソフトウェアが付属していた。
1999年になると、アップル社のiMacや、USBへの対応を強化したWindows98 Second Editionが発売された。これに合わせるかのように、DiamondはRioをバージョンアップさせた"Rio500"を発売。Rio500は、11Mbpsで転送可能なUSBをサポートして、1曲の転送時間を5秒前後にまで押さえ込み、メモリーも内蔵64MB(スマートメディアで拡張可能)を搭載した。当時流行していたスケルトン調のデザインや、Windows/Mac問わず利用できる点、実際のオーディオ機器に近づいたシンプルなインターフェース、ジョグダイアルによる快適な操作性などから高く評価され、ヒット商品となった。まだまだ未完成な点は多かったものの、コンシュマー向け製品としての問題が解決され、初めての実用的なMP3プレーヤーだったと言えよう。Rio500ではMP3プレーヤーの歴史上初めて"DIGITAL AUDIO PLAYER"の文字が液晶下に刻まれている。
またRio500はAudibleという語学コンテンツ向けフォーマットにも対応しており、音楽だけではないMP3プレーヤーの可能性を開拓。楽曲配信サービスRioport.comにも対応しており、現在のiTunes Music Storeのようなサービスが受けられたものの、当時の通信インフラ(56Kbpsアナログモデムが主流)や普及率などの問題があり、展開が早すぎたため失敗した。
この様に、初期の機器がMP3フォーマットの音楽再生用機器として発売された歴史的経緯からMP3プレーヤーという名称が今日まで使用されているが、その後に独自技術で参入する企業が多かったこともあって、現在の携帯圧縮音楽再生機器は複数の圧縮フォーマットが再生可能となっており、MP3プレーヤーと言う言葉は実態に即しておらず、必ずしも正しくない。より正確を期すならデジタル・オーディオ・プレーヤーが相応であろう。
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容量増大への模索
CD-Rレコーダーが普及すると、2000年頃からこれにMP3ファイルを焼きつけてプレーヤーで再生する製品が発売される様になった。当時のフラッシュメモリのMP3プレーヤー製品は、内蔵メモリーの容量として64MB~128MBの物が多く、また外部インターフェースを持つ製品では、当時の低容量かつ高価なメモリーカードを買い足す事で増量が可能という製品が多かった。したがって安価なCD-Rメディアで640MB~700MBという容量は概ね十時間超の音楽を録音できる計算となり、フラッシュメモリ製品に対して十分なアドバンテージを持っていたのである。メディアのサイズによってプレーヤーの大きさが決められてしまうため、フラッシュメモリ製品のような小型化や省電力化はできないが、大容量と携帯CDプレーヤーとしても使用できる点をアピールして、I・Oデータ、ケンウッド、アイワ、Rio(OEM元はReignCom?(iriver))など、各社から製品が発売された。
MP3プレーヤーのストレージにハードディスクドライブ(HDD)を用いる試みは、早くも1999年には製品化にこぎつけられている。Remote Solutions社のThe Personal Jukebox (PJB-100)は、ノートPC用の2.5インチHDDを搭載したMP3プレーヤーで、容量は4.8GBだった。2000年5月には韓国のHanGo? Electronics社から4.8GBのHDDを搭載したPersonal JukeBox?が発売され、同年10月にはCreative Labs社から6GBのHDDを搭載したNOMAD Jukeboxが発売された。NOMAD Jukeboxは携帯CDプレーヤー大で、それらをもっと厚くしたような外観をしていた。
これらの製品はMP3プレーヤーとしてメガバイトからの脱却を達成した画期的な製品であるが、大きく重いうえ、動作中はHDDからの震動が身体に伝わってくる重厚な製品で、基本的には持ち運びが可能な据え置きMP3プレーヤーというべき製品だった。
これらのアプローチはフラッシュメモリプレーヤーを駆逐するまでにはいたらず、各製品はそれぞれ並存することになる。
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国産メーカー
一方の国内家電メーカーは、レコード会社を併設している所が多く、著作権的に問題があるとしてMP3プレーヤーには消極的であり、また製品の多くがPCに関連したメーカーかPC部品の輸入代理店から発売されていたため、一般の家電販売店よりはむしろPC関連機器の販売店でMP3プレーヤーが売られている事が多かった。これがためにMP3プレーヤーは、家電量販店ではマイナーな電気製品として売場の隅で一部有名メーカーの製品のみがひっそりと売られる状態が続くこととなった。
その中でソニーは携帯電話に音楽再生機能を持たせた、au向けC404Sを2000年に発売。それなりの評価を得たが、後年ipodの爆発的ヒットを受けて携帯電話会社が音楽再生機能に注力するようになるまで、後継機が出ることは無かった。
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アップルの挑戦、そして大躍進
iPodはアップルコンピュータ社から2001年10月24日に発売された。新開発の東芝製小型HDDを搭載し、容量は5GB。後に10GB、20GBの製品も発売された。容量当りの価格は業界でも安い方の製品だった。他社のHDD搭載プレーヤーは大きく重く再生時間が短いため、実際には携帯に不向きであったのに対し、iPodはこれらの欠点を克服した最初の製品となった。
またそれまでのMP3プレーヤーの多くは容量の少なさから、所有者の音楽コレクションのうち、厳選された一部を持ち歩くという使われ方が主流であった。一方、当時のiPodでは5GB~20GBという容量により、ほとんどの使用者にとって自分の音楽コレクションの全部又は大部分を持ち歩くことが可能となった。これはつまり使用者が日頃あまり聞かないような音楽ファイルをも持ち歩くことになる。これら膨大な音楽ファイルの再生に一貫性を持たせるためには、M3Uファイルのような再生リストを作成して、使用者の好みに合わせた演奏の順番を決める必要があった。それまで再生リストの作成は手作業であったが、容量の少なさ=ファイル数の少なさに直結していたため、多くの使用者にとってさほど負担になる作業では無く、特に問題とはならなかった。
iPodに格納された大量の音楽ファイルから使用者にとって意味のある再生リストを生成する作業は、手作業では極めて難しい。それゆえiPodには、iTunesという音楽ファイルの転送と再生リストの自動生成機能を兼ね備えたソフトウェアが添付されていた。iTunesは、MP3ファイルのID3タグの情報を元にファイルを自動的に分類し、複数種類の再生リストを自動的に作り上げる機能を持っている。この機能のおかげで使用者は自分の要求に叶った再生順をたやすく実現することができた。
言いかえればiTunesの高度な再生リスト自動生成機能は、iPodの容量を最大限生かすためにあるのであり、またiPodの大容量ストレージが音楽ファイルの新しい利用方法を生み出し、それを活用するためのもっとも最適な手段としてiTunesがあるとも言えるだろう。
当初(2003年10月17日まで)iTunesはMac専用ソフトであり、Windowsユーザーは公式には利用することはできなかった。事実上は可能であったが、Windows搭載パソコンにFireWire?端子をPCIカードなどを使い装備し、かつサードパーティ製のソフトを購入またはダウンロードしインストールする必要があった。しかし市場が大きくなるにつれ、iPodもMac向け/Windows向けの2種類が販売された。2004年にはこの2パッケージでの販売はなくなり、Mac/Windows両対応となる。
iPodは好評を持って迎えられ、発売当初は多くの販売店で品切れとなった。その後2004年2月に、アップル社はiPodを小型化したiPod miniを発売する。小さく薄くなり、容量も4GBに減ったものの、白一色だったiPodに対しiPod miniは5色から選べる事となった。価格も抑えられており容量単価は相変らず業界の最低ラインだった。この製品も大好評を博した。iPodの成功は、特に日本ではMDプレーヤーの普及の影で一部趣味者のみが使用していたMP3プレーヤーが、一般ユーザーに対する市民権を得、MP3プレーヤーが携帯オーディオ市場のメインストリーム商品へ躍り出る契機となった。
この後、アップル社は自身で音楽の流通をも担うようになった。iTunes Music Storeである。一曲99セント(US価格)という驚くべき低価格設定は、これまた業界最低クラスであった。また、独自の著作権管理機構を採用しており、iPod以外では再生できないファイル形式ではあるものの、対抗する音楽ダウンロード販売サービスから見れば緩すぎるとまで言われた(iPodには何台にでもコピー可能、パソコンには5台までコピー可能、CDには何枚でも焼ける)。 しかし、既存の音楽業界関係者の大半の予想を裏切って消費者に好評のうちに迎えられた。 スティーブ・ジョブズの以下の言葉は、iTunesがWindowsに対応したことを発表するイベント内で発せられた言葉だが、それは音楽ダウンロード販売市場におけるiTunes Music Storeの優位性を確信したからこそであろう。「われわれは違法ダウンロードと戦う。訴えるつもりも、無視するつもりもない。競争するつもりだ」。以後大量の音楽ファイルがオンラインで販売され始めることになり、それを再生する機器としてのiPodの需要を生み出すという好循環が実現したのである。
iPod miniの発売後しばらくしてアナリストからはアップルがフラッシュメモリプレーヤーに進出するという観測が流れ始め、これは結局、iPod shuffleという形で実現する。2005年1月に発売されたiPod shuffleはチューインガム状のUSBストレージクラスに対応したMP3プレーヤーで、容量1GBの製品価格は16,980円であった。これは同容量の他のメーカーの製品より約5,000円も安かった。ここでも容量単価の低さを重視するアップル社の基本戦略が発揮されたのである。この製品もまた大好評となり、発売当初は品簿状態であった。iPod shuffleを買えなかった顧客が売場でソニーの同型フラッシュメモリ型ウォークマンなど別のメーカーの製品を買っていく現象もあって、売上を落したメーカーは無かったが、各社ともiPod shuffleの価格設定をアップル社の戦略的なものと見なしており、対応策に追われていた。
その後iPod nanoとiPod Videoが発売される。鮮やかなカラー液晶を搭載し、nanoに関しては一部を除きHDDタイプと機能的に劣ることなく、最大4GBのメモリが搭載され、更に小型化されたこともあって爆発的ヒットとなった。これによりiPod miniは発売終了となった。(nanoについては画面に傷が付きやすいという問題がユーザーの間で話題となり、その後保護ケースを同梱するなどの対策がとられた。)
現在、MP3プレーヤー市場はほぼiPodの独占状態にあると言える。(但し、韓国ではiRiverやiAudioのシェア率の方がiPodよりも高い。)
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市場の動向
近年、HDDの低価格化などから大容量のMP3プレーヤーが増えてきており、また、じわじわと市民権を得た事もあって、国内外で、特にMDが利用されていない地域で多く利用されている。また、低価格化、小型化も進み、最近はFMラジオが聞けるMP3プレーヤーや、ボイスレコーダー搭載などの多機能製品も出回っている。
なおAMラジオは、ノイズが乗り易くMP3プレーヤーに内蔵するとラジオ側がプレイヤー側のプロセッサなどが発するデジタルノイズの影響を受けやすいことや、アンテナ部分の小型化がネックとるために搭載するのが難しい。しかしサン電子のトークマスターや、MP3プレーヤーとしては筐体の大きいシャープのミュージックキャリーをはじめとするラジカセタイプ(ステレオスピーカー内蔵)の製品など、搭載されているものもある。なおこれらラジオ内蔵タイプでは放送録音機能を持つものが多く、語学放送教育番組の録音に特化して時間指定で特定放送局の録音が可能な製品(ICレコーダー色の強い製品に多い)も見られる。
MP3プレーヤーは、フラッシュメモリに記録するタイプとHDDに記録するタイプに大きく分けられる。
フラッシュメモリのタイプの特徴としては、小型で軽量、振動に対して音飛びが発生しない、回転部がないために電池の持ちが比較的良いために低電圧の汎用乾電池で動作する物が多い、などが挙げられる。その一方、メモリーそのものの記憶単価が高いことから、メモリーは128MB~4GB程度で容量が小さく、またギガバイトを超える容量の製品は高価になる。だが、2005年に登場したiPod nanoはその常識を覆し、通常の実売価格が4万~5万円といわれる4GBのフラッシュメモリを用いたモデルを27800円で発表し、話題をさらった。アップルはサムスンから市場価格を大きく下回る価格でフラッシュメモリを仕入れたと言われている。 現在では、2GB以下の製品はほぼフラッシュメモリタイプとなっている。
HDDのタイプは1GB~8GBのマイクロドライブ仕様のタイプと5GB~60GBのPCカード大のハードディスクを使うタイプがある。前者のタイプは容量が少ない変わりに比較的小型軽量で、後者のタイプは大容量だがやや大きくて重くなるという特徴を持つ。また震動やショックに対して損傷の可能性があり、電源負荷が大きいため乾電池での駆動は難しく、専用のリチウムイオン充電池と充電器構成を取る。また、USBバスパワーからの充電が可能な製品も多い。なお、最近では5GB未満のHDDプレーヤーは、ほとんど見かけなくなっている。
その他、MP3を納めたフォルダをCD-Rに焼きつけ、そのCDを再生することができるCDプレーヤーもある。
最近では、携帯電話などでもMP3が再生出来る機器が標準化されており、ハードディスクや大容量フラッシュメモリーを内蔵させ、MP3再生を主にした携帯電話も出てきており、これら携帯電話がMP3プレーヤーとしてのシェアを上げてきている。
従来は「振動に強い」や「音飛びしにくい」との理由からポータブル型の機器が好まれたが、MP3やWMAフォーマットの音楽ファイルをパソコンに溜め込む人の増加や、音楽CDを一々プレーヤーから出し入れするのが面倒といった需要もあって、BGMの連続再生などを行える、大容量の記憶媒体を搭載した据え置き型の機器や、無線LANを経由してパソコンの内部の音楽・動画ファイルを再生できる機器も登場している。
エイベックスやソニー・ミュージックエンタテインメントなどのレコード会社は、ネットによる違法コピー対策としてコピーコントロールCDを開発し、パソコンに曲をコピーできない仕様のCDを販売してきたが、MP3プレーヤーに曲を取り込めないという弊害もあった。その後、MP3プレーヤーの流行に合わせて各社はコピーコントロールCDから撤退する表明をした。特にソニーBMG製CD XCP問題は世界中で問題を巻き起こした。しかし、未だに販売を続けているレコード会社も数社存在する。
ソニーの製品は、元々独自規格のATRAC3専用機を開発・販売し、汎用的なMP3対応機は販売していなかった。しかし、2004年10月に方針転換し、MP3再生に対応する機器の販売を開始した。
しかし、諸々の問題(ソニーのCEOが肝心のウォークマンを上下逆さにもって記者会見してしまった[1])があり、SONYが目指した「半年、1年でiPodを追い抜く」「自信はある。“やっぱりソニーが5割のシェアを握ったか”と言われる世界がすぐに来ると思う」という夢[2]は雲散霧消し、ポータブルプレーヤー市場においてiPodのシェアが6割に対してソニーのシェアは1割弱という結果に終わった。
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アメリカの市場動向
2006年4-6月期のデジタル音楽プレーヤー市場のシェアは、米NPD Groupによると、1位.アップルコンピュータ 75.6%、2位.サンディスク 9.7%、3位.クリエイティブテクノロジー 4.3%、4位.サムスン 2.5%、5位.ソニー 1.9%、その他 6.0%となっており、アップルのiPodが圧倒的な強さを見せている。2006年末にはマイクロソフトが携帯型音楽プレーヤーZuneの発売を予定している。
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他製品との比較
デジタル音楽プレーヤーの世界出荷台数は2004年で2,640万台(IDC)~2,780万台(In-Stat)、iPod が世界的にヒットした2005年には推定6,000万台以上と見られている。日本でも2005年にはMDの出荷台数が前年の半分以下にまで落ち込み、フラッシュメモリやHDDを用いたデジタル音楽プレーヤーへの世代交代が急速に進んだ。
他の製品との比較では、2005年頃のパソコンの世界出荷台数は2億台を超える規模、2005年頃の携帯電話の世界出荷台数は8億台以上(2006年は10億台弱の見通し、ガートナー)の規模をもち、単体のデジタル音楽プレーヤーの出荷台数はそれほど多くはない。情報機器の世代交代では、記録・再生技術や使い勝手などハードウェアの技術革新と流通・サービスの技術革新で従来よりも市場規模が拡大する現象がしばしば見られ、デジタル音楽プレーヤーも今後さらに規模が拡大するとする予想も出ている。たとえば、カメラの場合、国内のカメラ市場は、フィルムカメラ時代のおおむね500万台近辺からデジタルカメラに転換した後には900万台弱に拡大している。
デジタル音楽の再生機能は、単体プレーヤー以外にも、旧来のPDAや近年は携帯電話にも搭載されつつある。携帯電話の世界的大手であるノキアは2006年4-6月期だけで、1,000万台を超える音楽対応デバイスを販売している。旧来のパソコンと有線インターネットを使った音楽購入とデジタル音楽プレーヤーによる視聴以外に、携帯電話を用いた音楽の販売と視聴も徐々に広がりつつある。
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主なメーカー
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現行製品(代表製品のみ)
Apple
iPod:30GB、80GB (MP3/AAC/WAV/AIFF/ALAC/Audible)
iPod nano:2GB、4GB、8GB(MP3/AAC/WAV/AIFF/ALAC/Audible)
iPod shuffle:1GB(MP3/AAC/WAV/Audible)
ソニー ウォークマンAシリーズ・Eシリーズ
蛇足だがソニー・コンピュータエンタテインメントのプレイステーションポータブルもMP3/AAC/ATRAC3/WAV/WMAが再生可能であり、MP3プレーヤーと捉えているユーザーもいる。無線LAN接続環境が利用可能であれば単機でオーディオキャストのストリーミング再生及びダウンロードも可能である。
東芝 gigabeat
iriver(アイリバー) iFPシリーズ、iMPシリーズ、T10/20/30シリーズ、U10シリーズなど。開発は親会社ReignCom?(レインコム)社が担当。
Panasonic D-snap Audio
NHJ
クリエイティブ Zen、Muvo
mpio
日本ビクター alneo
ケンウッド MEDIA KEG
三洋電機 DIPLY MUSIC
SIGNEO SN-F100 SN-F120 SN-A250 SN-A800 SN-M600 SN-H1000
COWON iaudio
シャープ
シーグランド X-CUTE
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マーケティング
レッドスター
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事業撤退
リオ・ジャパン
アドテック(mpioジャパンに事業移管)
アイワ
バーテックスリンク(COWONジャパンに事業移管)