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一回目に引き続きCRX-9000についてお話します。
CRX-9000の本当の性能を正しく理解していただき、購入をお考えの方や現在ご使用中の方の参考になればと思います。
カタログ上でも販売サイトでも「画像を綺麗に・・・」という文句がしつこいほど出てくると思います。
当社製品だけでなく画像に絡んだ商品はすべてこの言葉が出てくると思います。
カタログではサンプル画像(イメージ映像)が掲載されているものがほとんどだと思います。
CRX-9000でも例によって処理前処理後のイメージ画像を載せています。
商品によってはこのイメージ映像を参考にして購入されるケースも多いと思います。
さあ、CRX-9000のイメージ映像は本当に実現するのか?それとも誇大広告か?
本当にイメージ通りになるのです。
わかりやすくするために実映像ではなくイメージの映像を使用していますが、実映像を元にして作成されています。
もちろん何でもかんでも綺麗になるというものではなく多少の条件がつきます。この条件をいかにしてクリアしていくかが技術になります。
まずはVTRの揺れを除去するTBC機能についてお話します。
他製品でもTBCという言葉が出てくると思いますが真のTBCを実現しているのがCRX-9000で採用されているコンバータだと思います。
TBC(時間軸補正)というのは、映像信号に様々な信号(同期信号、カラー信号など)が添付されていますが、映像信号以外の添付信号は削除して映像信号だけを残して新たに内部で新規の添付信号を作成して安定した出力を実現する、という技術です。
よってVTR等で劣化した信号でも添付信号は新規に作成されるということです。しかし、劣化があまりひどいものは正常に信号を抽出できないような事態になります。他製品等ではこの問題で「余計汚くなった」なんてこともあるようです。
CRX-9000はフレームシンクロナイザという機能で非標準信号(明らかにゆがみきった映像)においても完全標準化して処理をしたり、ベロシティエラー補正機能で画面上左右で揺れ方が異なる場合でも補正処理を複数個所で行うなどの処理をしています。これによって「いかなる映像でも綺麗に・・・」を本当に実現しているのです。
CRX-9000のTBCの実力を簡単に試す方法があります。まずはCRX-9000を通さずにVTRを再生して直接TVに出力します。VTRデッキを横からトントンとたたきます。(壊れないようにほどほどにしてください。)
たたいたタイミングと同じくTVの画像が横揺れするはずです。
ちなみに当社内で関係者にデモをするときはVTRの回転ヘッドを直接ドライバーの柄の部分でたたいて見せたことがあります。
次にVTRをCRX-9000に通して同様な方法で画像を揺らしてください。
なかなかゆれないと思います。
相当強くたたいて、万が一画像がゆれたとしても画像が飛んでしまうような事態にはならないと思います。
通常VTRを再生してもこのような揺れた映像は記憶にないとは思いますが、小さい揺れは必ず出ています。
画像が動画なので気づかないだけです。長時間の視聴ではこの小揺れが目の疲れにもかかわります。
高価なVTRデッキではTBC機能が内蔵されているものもありますが、CRX-9000のTBCと比べていただいても面白いと思います。
そのほかレンタルビデオのレンタル回数の多いものや古いビデオレンタル(子供向けのアニメーションやヒーローものなど)は揺れがひどいだけではなく映像の上のほうがゆがんでいるものがあると思います。
これに対してもCRX-9000のTBCは効果的です。
応用としてプロジェクターで時々現れるスキュー歪に対しても大変効果的です。
もちろん復元できない場合もあります。
それは映像信号を残して補正するので映像信号自体が荒れたもの、例えば受信状態が悪いTV放送を録画したものや白黒の映画のカラー復元などの場合は歯が立ちません。
TV放送に関してはCRX-9000の機能ノイズリダクションで改善される程度であれば問題ありません。
注意:記載の実験による効果は効果保障では決してありません。状況やデッキ、TVなどの条件によって効果は異なります。また、VTRデッキをたたくことは通常の使用方法ではないためデッキを壊す危険性があります。この件に関しては当社で責任を負うことや問い合わせに対応することはできません。あくまで参考で使用者の責任において行ってください。
次に3Dノイズリダクションですが、この機能はノイズを手前の映像と現在の映像を比較して変化が小さいものはノイズ、変化が大きいものは動画と判断してノイズと判定されたのもを完全に削除するという原理です。原理は現在のハンディカムの手ぶら補正に似たような高度な技術です。
基本的にはこの方法でノイズは完全除去できます。
しかし、この機能には弱点があります。以前の映像と現在表示中の映像を比較するので動きが早い映像に関しては残像が残る可能性があります。静止画に対しては驚くほどに効果を発揮できます。しかし実際は動画に対しての機能でなければなりません。この弱点を克服するために同様な手法を持つ様々な機器を研究しました。もちろん効果を弱くかければ残像現象は出ません。しかし、CRX-9000の商品企画では単なるおまけ機能や宣伝のための「まやかし」の機能にはしたくはありませんでした。
いろいろな製品を実験してもほとんどが最弱にて効果をかけているようでした。
ノイズリダクション機能の設定は複数の項目で構成されています。それらの組み合わせで効果が変化します。すべての項目をユーザーさんが自由に変更できるような商品にすると最適な設定を発見することが困難になりそれこそ使えない機能になってしまいます。CRX-9000は動画も安定して効果が出るよう設定の組み合わせを膨大な画像サンプルと時間をかけて決定しています。(実際の設定値と組み合わせは他社製品へのヒントになりますのでもうしばらく秘密にしておきます。)
最終的にリモコンで強弱を±7段階調整できるようにしたのは映像ソースが実写、アニメーションこの2つの質が違いすぎるために残した調整です。調整のコツは強弱±0で実写映画等は強め、アニメーションは弱めと考えてください。実写映画等でとくに残像現象が気になったり、映像に立体感がなくなるようであれば弱の方向へ振ってください。アニメーションの場合は残像現象が気にならないようであれば強の方向へ振ってみてください。実際は強弱±0の位置でも相当強くかかっています。
厳密にいうとノイズリダクションはオリジナル映像を加工しますので動画に対しては残像現象が出る、映像に立体感が無くなるなどのデメリットがあります。
CRX-9000は弱の方向へ振ると単に効果が弱くなるだけでなく、オリジナル映像を生かすようになっています。
是非この機能はいろいろいじってみてください。もちろんノイズリダクションの設定には多少の好みがあると思います。ご意見があればメールにてお願いします。今後の製品に役立たせていただきます。
次回は3次元Y/C分離機能についてお話します。この機能の取り扱いについてご質問が多く、誤った解釈をしている場合もあるようです。なるべく問い合わせの実例をあげてお話します。聞きたい内容があればあらかじめメールにてご質問ください。
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