プログレッシブDVD

プログレッシブDVD

■プログレッシブ表示
一般的なインターレース表示の場合、走査線情報を60分の1秒毎に半分づつ再現するが、プログレッシブ表示はすべての走査線を一気に描きだす。大画面化で気になるチラツキがなく、緻密で滑らかな映像が描きだせる。

■プログレッシブ対応ディスプレイ
水平走査周波数31・5KHzのプログレッシブ信号(480p)の表示が可能なディスプレイのことだ。ただ一般的にはNTSC(480i)を480pに変換するプログレッシブ回路を搭載したテレビを指すことが多い。

■ビデオ素材ソフト
NTSCやハイビジョンなどの、ビデオ撮影で収録された映像ソフトのこと。ビデオ収録の映像をプログレッシブ化する場合、静止画部分はフィールド間で、動きのある部分はフィールド内で走査線の補間が行なわれる。

■フィルム素材ソフト
もともとフィルム撮影で制作された映像ソフトのことである。通常の場合、秒24コマの各フィルム画像から2枚、3枚、2枚、3枚とフィールド情報を取りだして、秒60フィールドのNTSC画像に変換している。

■D2出力端子
480iのインターレース映像、及び480pのプログレッシブ映像を出力する端子。信号形態はY、Pb(Cb)、Pr(Cr)の色差信号。この3信号を1プラグ/ワンタッチで接続可能だ。アスペクト情報まで出力する。

■24-60P変換
24コマ/秒で撮影されたフィルム画像を60フレーム/秒のプログレッシブビデオ映像に変換すること。フィルムの各画像から2フレーム、3フレームの繰り返しで24枚/秒の画像を60枚/秒のフレーム画像に変換する。

■完全静止画処理
インターレース(i)/プログレッシブ(p)変換時の理想的な走査線補間。1フィールド前の信号を補間できるため、垂直解像度が高く、動きに伴なう誤動作もないのが特徴。フィルム素材のi/p変換で可能になる。

■2-3プルダウン検出
フィルム素材のソフトの2-3、2-3、2-3---の補間パターンを、画像の流れのなかから検出することだ。その画像の流・譽僖拭璽鵑鮴騎里貿聴・垢襪海箸砲茲辰、完全静止画処理の走査線の補間が可能になる。

■フラッグ認識2-3プルダウン
DVDの映画ソフトの場合、オリジナルの秒24コマ分の画像情報にフラッグ(印)が立てている。DVDプレーヤー側でそれを認識することによって、理論上誤動作のないi/p変換が実現する。

画面判断2-3プルダウン
24コマ/秒のフィルム画像から制作されたDVD映画ソフトであっても収録はビデオモードという作品もある。そこで画像の内容から元の24コマの情報をピックアップし、そこからプログレbシブ画像を作りだすこと。

■動きボケ
ビデオ収録素材のi/p変換は、静止画部分は1フィールド前の信号でそのまま補間し、動画部については現フィールド内の上下の走査線から新たな情報を作りだす。動画部分を静止画処理すると動きボケが生じる。

■ジャギー
プログレッシブ映像の斜めのラインがギザギザに表示されてしまうこと。ビデオ収録素材のi/p変換で問題になりやすい(特に動画部分で目につく)が、現在はその部分を滑らかにするなどの対策が講じられている。

■オーバーサンプリング
サンプリング周波数13・5MHzで記録されたDVDの映像情報を確実に拾い出すために、27MHz(2倍のオーバーサンプリング)以上の帯域処理を確保すること。このことで折り返しノイズの影響から逃れることができる。

■4:4:4処理
i/p変換処理は、輝度信号は27MHzで、Cb、Crの色差信号は13・5MHzでそれぞれサンプリングする4:2:2方式が一般的だった。現在は広帯域のDVDではすべて27MHzサンプリングする4:4:4方式が定着しつつある。

■10ビット54MHz映像DAC
8ビット/13・5MHzで記録されたDVDの映像信号を10ビット/54MHzにまで拡張して、余裕のある信号処理を行なうD/Aコンバーターのこと。折り返しのノイズの影響を受けにくくなり、周波数特性も有利になる。

■プログレッシブ専用DAC
映像のD/Aコンバーターはインターレース出力、プログレッシブ出力で兼用するのが一般的だが、一部の高級機ではプログレッシブの情報量アップに対応してビット数の高い専用DACを装備しはじめている。

■シーンチェンジ対応プログレッシブ
DVDの映画ソフトの場合、2-3プルダウン処理でビデオ変換されているわけだが、場面が変わる時(編集点)にそのパターンが崩れることがある。この乱れを検出してプログレッシブ処理の誤動作を防ぐ技術。

■プログレッシブ変換モード
プレーヤーによっては、ビデオ素材のソフトをプログレッシブ変換する場合、動き検出の感度を動画よりにして動きボケを抑えるのか、逆に静止画よりにしてS/N改善を狙うのかという選択が可能。この機能のことだ。

■プログレッシブ対応ボード
オプションとしてプログレッシブ出力が可能になるボードを用意しているDVDプレーヤーも登場している。ベーシックモデルにこのボードを追加することによって、フィルム素材のプログレッシブ出力が可能になる。

■プログレッシブ4対3
480pは16対9アスペクトが基本だが、実際は4対3アスペクトの作品も数多く存在する。このソフトを16対9の画面で正確に再現するために、映像の左右に黒帯を作り疑似ワイド映像として送りだす機能のこと。

■プログレッシブ出力切替え
インターレース表示とプログレッシブ表示を共存させるには、両者の信号を切り換えて出力するか、出力端子を独立させるか、どちらかの対策が求められる。現在はメニュー画面で切り替えるものとスイッチで切り替えるものがある。

■アップ/ダウンコンバート
オリジナルの映像信号をより高い周波数に変換するのがアップコンバートで、低い周波数の映像に変換するのがダウンコンバート。DVDプログレッシブの480i-480pの変換は、もちろんアップコンバートだ。

■ユニバーサルプレーヤー
DVDビデオ、オーディオの両DVDソフトが再生できるプレーヤーのこと。しかしその言葉の意味からすると、SACDも含めて、すべての直径12cmディスクのソフトが再生できるプレーヤーという方が正確である。