動脈硬化

動脈硬化

動脈が肥厚し硬化した状態を動脈硬化といい、これによって引き起こされる様々な病態を動脈硬化症という。動脈硬化の種類にはアテローム性粥状動脈硬化、細動脈硬化、中膜硬化などのタイプがあるが、注記のない場合はアテローム性動脈硬化を指すことが多い。

最近では、症状である動脈硬化症そのものよりも、その根本原因である高脂血症や危険因子が集積した状態メタボリックシンドロームについて論じられることが多い。

動脈硬化症の種類

アテローム性動脈硬化/atherosclerosis
血管の内側に粥状(アテローム性)の隆起(プラーク)が発生し、長い時間をかけて成長し、血液を流れにくくしてしまう病気である。血管内膜に血液中のリポ蛋白(コレステロールの担体)が蓄積されて起き、プラークは血液の流れの遅い部位(低壁せん断応力部位)に好発するが、その詳しい原因についてはよくわかっていない。血液中の悪玉コレステロール(低密度リポ蛋白LDL)の割合が高い人ほどかかりやすく、心筋梗塞等のさまざまな病気の原因となるため、予防が重要である。食生活の改善、運動などが有効である。日本人でも薬物に依る高脂血症治療での予防効果が確認された。脂質降下薬(LLD : lipid lowering drug)であるスタチン系を用いたMEGA studyで虚血性心疾患の1次予防が認められた。EPA(エイコサペンタエン酸)を用いたJELISでは1次予防効果は確認されなかったが一度虚血性心疾患を起こした患者の再発予防効果がしめされた。

動脈硬化
血管壁の老化などに伴い動脈血管の弾力性がなくなり硬くなる症状。弾力性がないため血圧が高くなると血管が破裂しやすく、特に脳内で破裂すると身体の機能が突然麻痺する脳卒中になり易く、危険な病気。血圧を下げる薬を服用する以外に決定的な解決策はない。