プレイステーション 3(PS3)の欧州版は、3月23日の発売時にプレイできるPS2ゲームが日本版や米国版よりも少なくなる。ソニーが2月23日に明らかにした。
「後方互換性は米国モデルと日本モデルほど良くはない」とソニーの広報担当者は語った。
PS3は初め11月に日本と米国で立ち上げられた。欧州で立ち上げられるモデルは少し違った設計になっている。
もともと専用チップで処理していた機能の一部をソフトウェアで引き継ぐため、PS2ソフトの98%をプレイできる日本版および米国版PS3と比べると、欧州版はプレイできるPS2ゲームがずっと少なくなる。
「PS3でプレイできるPS2ゲームが少ないと公表することで、ソニーは期待を抑えている。これはいいことだ」と英市場調査会社Vertical Market Technologiesのアナリスト、アレックス・クウィアトフスキー氏は語る。
過去18カ月間、1000万台近いノートPC用バッテリーのリコール、PS3の延期、SONY BMGの音楽CDに組み込まれたコンピュータのセキュリティを破るプログラムなど、ソニーではPR上の失態が続いていた。
クウィアトフスキー氏は、PS2を持っているユーザーは、手持ちのコレクションをプレイするためにPS2を持ち続けなくてはいけないだろうと語る。
「PS3が後方互換性を低下させたことには失望しているが、最もノスタルジックで感傷的なゲーマーの鋼のような固い心でも、PS3ゲームの提供する新機能に感銘を受けるだろう」(同氏)
PS3のグラフィックスとサウンド機能はPS2よりも大幅に向上している。
「PS2との後方互換性に集中するよりも、将来はリソースをPS3だけの新しいゲームとエンターテインメント機能の開発に次第に集中させていく」とソニーコンピュータエンターテインメントは発表文で述べている。
欧州では来月の立ち上げ時に約100万台が用意される。昨年米国で発売から6週間の間に提供されたのと同じ台数だ。
PS3は製造コストが高く、ソニーは初め1台売るごとに赤字を出すことになる。
だがソニーの大根田伸行CFO(最高財務責任者)は1月に、プロセッサの部品コスト削減により、4月からの来会計年度の後半にPS3の利益率を赤字から損益ゼロに引き上げることを目指していると語っていた。