音質表現

音質表現

■アンビエンス
アンビエントは「周囲を取り巻く~」という意味。オーディオの世界においては楽音をとりまく環境音を指す。また音楽が演奏されている現場の空間感をどれだけうまく表現しているか述べるときも使われることが多い。

■トランジェント
直訳では「一時的な、はかない」。AVの世界では「過渡応答」とされる。「トランジェントが良い」とは、元の信号に余計な成分が付かず、なまったりもせず、瞬間的な信号の変化にもすばやく追従できるという意味だ。

■ダイアローグ
直訳すると「対話/問答」。AVの世界ではナレーションなど「読み上げるもの」と区別し、主にセリフのことを指す。ダイアローグには人物の背景や状況、心情などが表現されるのでAV再生時にはひじょうに重要である。

■「腰高な音」
「重心が高く、中~低域の量感が足らない音」という意味。「鈍重ではない、軽快な音」という解釈も成り立つ。要は音の帯域バランスについて言及した表現だ。「厚みもあり安定感もある音」とは対義語と考えてよい。

■音像
オーディオ装置で音楽等を再生した場合に、楽器や声やが、その場所にあたかも姿、形が見えるように再現される、その様子を表す言葉。これは主にスピーカーのセッティングによってその度合いが左右される事が多い。

■定位
「音像」が現れる位置のこと。複数の楽器/声が収録されている場合に、左右の位置関係、前後の位置関係を含め、あるべき場所に音像が結ばれているかどうかを示す。近接視聴をする場合は、小型スピーカーが有利だ。

■音場感
「音像」が「定位」する場所をとりまく「空間の情報」のこと。聴き手に演奏会場の広さや立体感を感じさせる大きな要素となる。収録する時にエコーやリヴァーブなどを付加して人為的につくり出されるケースもある。

■リニアリティ
直線性。入力される信号に対し、出力される信号の「忠実度」を示す。信号が音に変換/増幅されたりする時、一定の比率通り大きく/小さくなるかどうか。リニアリティが悪いと音が崩れたりノイズに埋もれたりする。

■鳴き分かれ
ステレオ再生の場合、モノーラル成分はL/R の真ん中に音像が現れる。が、真ん中で音像を結ばずイメージ的に左右に分かれたままになることがあり、これを「鳴き分かれ」という。スピーカーのミス設置等で発生する。

■フィデリティ
「忠実度」。これはいろんな意味において使用される。音の質感、解像度、音像、音場の描写等。よってこの言葉が出たら、前後の文章から一体何を指して「フィデリティ」を語っているのかをよく読み取る必要がある。

■「濃やかな」
「こまやかな」と読む。音の質感を表す言葉で、無駄な隙間がなく、音の細かい部分まで明快に表現した上で、独特の色合いを含む密度の高さを感じさせる音であるときに用いる。玄人っぽくサラッと語ってみたい用語。

■ファントム
「虚像」。センタースピーカーを使用せずL/R スピーカーによってセンターの音を中央に定位させる場合に「ファントムで~」と使用する。最近よくAVセンターなどで使われるバーチャル(仮想)音源とは区別すること。