2ちゃんねる(にちゃんねる)は、日本屈指のアクセス数を持つ電子掲示板群である。2ちゃんや2chなどと略される。西村博之(通称「ひろゆき」)主宰の下、削除人などで構成される運営陣によって管理されている。
概要
2ちゃんねるは電子掲示板の集合体である。カテゴリと呼ばれる「ニュース」「食文化」「学問・文系/理系」「ネット関係」などの大きな分野単位で区切られ、さらにその中で「ニュース速報+」「起業・ベンチャー」「理系全般」「心理学」「漫画」などの各分野ごとに板(「いた」または「ばん」)と呼ばれるジャンルに分けられている。そして各板にはその分野に属する話題ごとに細分化されたスレッドが存在しており、そこに送信された文章をレスと呼ぶ。
「『ハッキング』から『今晩のおかず』まで」というキャッチフレーズの通り話題は多岐に渡る。匿名での投稿が可能になっており、「名無し」およびそれに類した同一名称による複数の匿名はあまりにも有名で、一部には「名無しワールド」という異名すらある。この別称はあやしいわーるど・あめぞうと言った2ちゃんねるの元になった掲示板群の人たちが使用する傾向にある。また、初めてアクセスした人が、その有様に「この山のようなユーザーは全員同一人物か?」と戸惑ってしまったという逸話もある。
あやしいわーるど・あめぞうといった2ちゃんねる創設前に隆盛を誇った掲示板群の一部ユーザーから「痰壷」などと蔑んで呼ばれることから、「ここはひどいインターネットですね」などと自嘲することもある。因みに、管理人西村博之のブラックジョーク故、2ちゃんねるのトップ画像は壷である(イベントや各種出来事に連動して気まぐれに変わることがあり、新潟県中越地震発生時は被災者救援のため使い捨て懐炉(には見えないと言う声もあり)を差し出したモナーをトップ画像とし、壷は小さくなっていた。過去には鳥羽僧正の「鳥獣人物戯画」などが使われた。auの携帯電話PENCKのフォント無断使用疑惑が浮上していた時期には同商品を皮肉った画像を作成し、後日KDDI側がフォント無断使用を認め謝罪した。主な運営資金源は広告収入や、「●(まる)」と呼ばれる過去ログ有料閲覧システムなどとされている。
掲示板の形態
2ちゃんねるはスレッドフロート型掲示板と呼ばれる形態をとっている。
2006年5月現在730前後の板があり、各板には数十から数百のスレッドがある。板は時折新設される他、バーゲン板のように特定の季節にだけ開設される板もある。2004年8月には、五輪期間中限定の専用の板が新設された。また、過去には管理人ひろゆきの誕生日に彼を祝福するためだけの板が新設されたこともある。
たくさんの板があるが、学問系の板を中心にあまり利用されていない板も多い。極端に利用者が少ない板は過疎板と呼ばれる。
また、掲示板は大まかに系統的に分類されている。それはカテゴリと呼ばれる。
概要
2ちゃんねるでは、一つのスレッドに書き込める発言数が1000(1000番目の書き込み寸前に書き込みが殺到した場合、1001や1002まで掲載されることがある)、データ容量が500KBまでと限定されている。そのため、人気のあるスレッドではレス数が1000に近づくか、スレッドの容量が500kBに近づくと、「2スレ目」「Part2」など連番をタイトルにつけた次のスレッドを立て、スレが終了する前に誘導するパターンが定着している。また連番にはスレッドに関係ある助数詞を用いることも多い(例えばウィキペディアのスレなら第n刷、ソフトウェア関連ならVer.n、ガンダム関連ならMk-n、2ちゃんねる各板にある「ホームランスレ」なら第n号、など)。
参加者の人数や書き込み数が増加し、特定のサーバの負荷が高くなった場合には「人大杉」というWebブラウザではアクセスできない現象が発生する。この状態でスレッドを閲覧、書き込みをするためには、2ちゃんねる専用ブラウザを使用する必要がある。(2ちゃんねる用語#運営やシステムに関する言葉を参照)
また、上記“容量上限制”を逆手に取ったスレッド潰し(巨大アスキーアートをいくつも貼り続ける事で容量オーバーに追い込み、書き込みを出来なくする)がされる事もある。
通常の板での1スレッドが消費された最短時間は2分といわれる(実況板やテレビなどで何かしらの発表やサッカーのゴールなどのあった瞬間には1分以内に1000レスがつくこともあると言われる)。
終了後
発言数が1000を超えたスレッドの1001番目(タイミングによって1001番を越す場合もある)以降に、もう書き込めない表示(板別で異なる)がされて書き込めなくなる。書き込めなくなったスレッドは1日後には掲示板のインデックスから削除される。以下、2ちゃんねる特有の名称を説明する。
dat落ち
圧縮判定か即死判定に引っかかり、掲示版のインデックスから削除された状態。通常のWebブラウザでは見ることが出来ない。●と呼ばれる有料アカウントと2ちゃんねる専用ブラウザを併用すると自由に読むことだけは出来る。それ以外の方法で閲覧する方法は、ガイドライン板にある“読めないdat落ちスレのミラー作ります”スレッドで依頼をするか、みみずん検索を利用する方法、2ちゃんねる検索でモリタポを消費し表示する方法などがある。
圧縮判定
スレッドが板ごとに設定されたある数(400、500、600など)に達するとこの判定が行われ、板の中で書き込みが最後に行われたスレッドから順に、板ごとに設定された数(100など)のスレッドがdat落ち状態になる。
即死判定
発言数が980以上かデータ容量が板ごとに設定されたある容量(5kB、30kBなど)以下という条件を満たす時にこの判定が行われ、最後の発言からまる1日以上経っているスレッドはdat落ち状態になる。書き込みの多い板では、最後の発言から12時間、6時間と判定がより厳しくなっている板もある。
HTML化
スレッドのデータがHTML化され、過去ログ倉庫に掲載されている状態。通常のWebブラウザで読むことができる。しかし、最近のスレッドのHTML化が行われることは少ない。
「名無し」の存在
名前欄に書き込まない場合「名無し」という名前で書き込まれるという特異なシステムから、2ちゃんねるは「名無しワールド」とも呼ばれる事がある。
名無しの匿名性を利用した自作自演を防ぐ為に、IDが取り付けられた。また、名前の後にトリップが取り付けられることもある。 但し、元々が匿名掲示板であるため、IDは完全固定ではなくIPアドレス変動に伴う異動があり(他にも日付が変わるのに従い変わったりするが、一部の板では適用されていない)、付与したからといって、利用者が個々の書き込みについて書き込んだ者を特定・名寄せ出来るわけでもないため、その有効性には疑問がある。 なお、管理者側もこれを考慮して、無責任な書き込みを減らす一環として、2004年11月頃から「be@2ch掲示板」システムを実験的に導入している。もちろん直接個人の特定ができるわけではないが、そこにログインしている者の書き込みについては、どの書き込みをどの利用者が行ったかはある程度判別できるようになった。
この「名無し」のシステムにより、利用者間の個人的な交流が減少した結果、以下のような特徴が生まれた。
メールアドレス欄にも何も書き込まれないことが多い(スレッドフロート式掲示板のシステムの原因の一つ)
敬語がほとんど使われない(板によって傾向は異なる)
ハンドルネームをつけた人間が叩かれる(これも板によって傾向は異なる)
敬語が使われないことについては「わずらわしさがなくてよい」という肯定的な意見と、「無味乾燥、殺伐としている」という否定的な意見が存在する。肯定的な意見の多くは2ちゃんねる利用者のものであり、否定的な意見の持ち主は2ちゃんねるをあまり利用しない層と、比較的はっきり分かれている。
キャップ★
2ちゃんねるには、各種の管理作業をボランティアで行う人間に対して★(管理者権限保持者の証)が発行される事が稀にある。
これは主にキャップと呼ばれ、トリップ導入以前はメールを送れば簡単に手に入れる事ができた。用途に応じた種類があり、代表例として「削除人★」「案内人★」「記者★」など。キャップは、キャップを管理している運営陣が不定期にメールで公募する。論文を書いて、合格しなければならない場合もある。スレ内で活動する◆がついたコテハンとは違い、スレ外の利用者の目には触れにくい運営の部分で活動するのが主な特徴である。
また、2ちゃんねる中の質問スレッドで時折出る「どうしたら削除人になれるか?」という質問だが、詳細な実態は不明である。こぞって「そういう質問をしないことから」が謳い文句だが、これはいわゆる「くれくれ君」を除外するためであり、強いて言えば2ちゃんねるの基本的に「消さない」スタンスを理解しろということらしい。肝心の手続きは、復帰人から下積み修行を行い、募集に応える事(及び他の削除人からの推薦)で手に出来るという事で、最近では2005年1月に募集が行われた。
キャップの種類
削除人
2ちゃんねる内の発言を削除する権限を持つ。
復帰屋
元々は2ちゃんねるのシステムの壊れた部分を修繕していたが、形骸化が進み現在は皆無。
案内人
批判要望板などで継続スレッドを立てたり、運営カテゴリ内の板のスレッドの案内など。
記者
ニュースカテゴリ内で、スレッドを立てる権限を有する。名前の後に付く「★」が顔文字でペンを持つ手として用いられることの多いφを加えて「φ★」となる。
お止め組。
2004年の夏に設立された組織。実況によるサーバー負担を防ぐために実況中のスレッドを止める権限を有する。
その他、色々なことが自由に出来る上級運営人なども存在する。 なお、所謂「記者★」がどんなスレッドを立てているかは、+板 最近立ったスレ/記者別一覧で一部垣間見ることが出来る。
(旧)キャップについて
(旧)キャップとは、コテハン騙り防止のためのシステムであった。名前は「騙り防止」→「帽子」→「キャップ」に由来する。管理人であるひろゆきにメールで申請することによって取得できた。投稿者名欄に事前に発行されたパスワードを入力することによって使用する。
例:「二桁%」という投稿者名に「po5253」というパスワードのキャップが設定されていた場合、
投稿者名欄に「二桁%」と入力……表示は「"二桁%"」
投稿者名欄に「po5253」と入力……表示は「二桁%」
投稿者名欄に「ヘタレ二桁%ノック派」と入力……表示は「ヘタレ"二桁%"ノック派」
投稿者名欄に「ヘタレpo5253ノック派」と入力……表示は「ヘタレ二桁%ノック派」
なお、スペルミスなどの理由で漏れてしまうことがあった。fusianasan機能は、元々漏れてしまったパスワードの対策目的であった。
なお、パスワードは2000年6月頃から既に流出していたが(掲示板cgiスクリプトの流出)、同年12月、あるコテハンによりロビーに転載され、同日対策され、現行のキャップシステムに変更となった。
2ちゃんねるの別名
「名無しワールド」などと呼ばれるほか、「痰壷」などの蔑称も存在する。このような蔑称を使用している者は主にぁゃιぃわーるど、あめぞうといった2ちゃんねるの前に勢力を保っていた掲示板群の住民の一部であり、それらのウェブサイトより利用者が多い2ちゃんねるに対する妬みも含まれていると見る向きもある。また、1ch.tvなどの利用者からも、上記のような呼称で呼ばれる事がある。
2001年8月12日に東京・渋谷の株式会社アスキー本社で開催された「アスキーの西氏が取締役を退任」スレッドのオフ会で、西和彦が「2ちゃんねるは便所の落書きみたいなものだ」とオフ会に参加していた2ちゃんねる管理人ひろゆきの前で語った事から、現在は便所の落書きという異名が主に使用されている。この名称は2ちゃんねる内でもしばしば利用される。
特徴:完全に共通する特徴はないが、傾向としては以下のものが挙げられる。
ハンドルネームを使用しない「名無し」での書き込みを行う
敬語を使用しない
独特の2ちゃんねる用語、アスキーアートを用いるコミュニケーションを好む傾向がある。
年齢:現在のところ信頼に値する統計が存在しない状態である。ただし、近年のインターネットの普及や、2ちゃんねるのメジャーサイト化に伴って、今日では、小学生から70代に至るまで幅広い層が利用している。
社会の反応
2ちゃんねる発足当初はネット上でも関心は薄かったが、2000年5月3日、当時17歳の少年による西鉄バスジャック事件が起きて以降、知名度は跳ね上がる。以下は、それ以降の反応と考えてよい。
政府省庁・企業の反応
西鉄バスジャック事件以降、誘発されるように犯行予告を書き込んで逮捕される人間や、それを実行に移し逮捕される人間が現われる。また、爆破・殺人の予告書き込みによる逮捕者を輩出しているため、大きな事件があると、各板で頻繁に書き込まれている殺害・襲撃予告と事件の関連性を関係機関がチェックしているとされる他、警察庁のサイバーフォースが定期的に検索を掛けている。さらに、デマや悪意のある書き込みで企業が不利益を被らないよう、それらの監視を専門とする部署を設けたり監視を外部に委託する企業が、大企業を中心に増えているとも言われる。最近では2ちゃんねる自体の動きを見てマーケティングに活用する企業や更には人海戦術を使って大宣伝を行う企業も出てきている。
総務省は、2ちゃんねるなどの匿名掲示板で度々発生する人権侵害事案に対処する為、「名誉毀損・プライバシー関係ガイドライン」を改訂、書き込まれた内容について被害者本人に代わって法務省人権擁護局が削除を要請出来るようにする方針を決めた。現実に、名誉毀損や威力業務妨害、更には著作権侵害に該当する書き込みを削除せず放置しているのは不法行為の助長であるとして個人や企業から民事訴訟を起こされ、管理人は数多くの裁判と多額の賠償債務を抱えている。しかしながら未成年犯罪に関する法務省からの削除要請は、2ちゃんねるに張られた被疑者と思われる実名や写真などについて「本物であると国からのお墨付きを与える」ことになってしまい、逆効果ではないかとの意見もある。
また、企業の広告や書籍・アニメ・ゲームに、2ちゃんねる用語や2ちゃんねるのネタ等が使われる事もある。
政党レベルでは、2000年5月10日に民主党の菅直人が、菅を騙った人物のものと思われる「民主党の菅直人からみなさまにお願い」という書き込みを削除するよう、弁護士を通じて2ちゃんねるに通知書を送付している。民主党・菅直人氏より2ちゃんねるへの通知 その他、鳩山由紀夫などは「よく見るウェブサイト」として2ちゃんねるを挙げていたが、現在も見ているかどうかは不明。
2003年6月27日には、2ちゃんねるのサーバ会社に複数の男が侵入し、脅迫により2ちゃんねるの閉鎖を要求した。社員の安全を考えたサーバ会社はレンタルサーバ板を一時休止したが、2ちゃんねる管理人、西村博之の判断によってすぐに再開した。
メディアの反応
2ちゃんねる内から犯罪者が生まれたとき、各種メディアで「インターネットの掲示板で―」と報じられた場合は、2ちゃんねるを指していると考えてほぼ間違いない。最近は、「インターネット掲示板『2ちゃんねる』」という正確な報道も増えてきている。
また、2004年以降、テレビ番組でも2ちゃんねるや2ちゃんねらーが取り上げられるケースが増えてくるなど、一般的な2ちゃんねるのイメージが変わりつつあるとされる(ただし、必ずしも良いイメージとは限らない)。TBS系「Pooh!」やフジ系「EZ!TV」などの番組で紹介されるとともに、ハンドルネームを名乗って利用する者が顔出しで登場し、その度に実況板は利用者過多によりサーバが停止する程の祭りになった。また、芸能人が2ちゃんねるを利用していることを公言したり、青木さやか、長井秀和、南野やじなどのお笑い芸人がネタとして用いたり、爆笑問題が自身のアスキーアートを褒めたりするケースもある。すべてがそうではないが、芸能リポーターや夕刊紙、週刊誌が芸能ネタを探すのに利用していることもあり、それを逆手に取って架空の交際ネタや交際写真をわざわざ作ってリポーター等に掴ませ、笑い者にしている例もある。特にアナウンサーがらみの交際ネタが多いとされる。妄想の巣たるアナウンサー板から多く発信されている。アナウンサーと他のアダルト画像を合成したアイコラ画像も2ちゃんねるから結構出ており、それがテレビ局主催イベントでの過度の撮影規制の原因になっているとも言われている。 ちなみに、保守系論壇誌『諸君!』(文藝春秋社)連載の「麹町電網(インターネット)測候所」は、ほぼ毎号2ちゃんねるを中心にした内容であり、進んで2ちゃんねるとの連携を図っている。後述するの、中道~右系の思想の政治系サイトと類似していると言えよう。文藝春秋社は週刊文春で2ちゃんねらーが嫌う有名人や団体等を批判したりしているので、新潮社と同様2ちゃんねると基本的に関係良好と言える。
逆に、2ちゃんねるを批判するメディアは、2ちゃんねる内での批判やこき下ろしを避けてか、比較的少ない。2ちゃんねるでもっとも叩かれている朝日新聞も、同様である。赤報隊事件を賛美し、時効を喜んだ書き込みなどを取り上げたことはあるが、2ちゃんねる自体への批判ではなく、社会現象として取り上げる傾向にある(もちろん、望ましくないという態度は取っているが)。しかし、奈良小1女児殺害事件などに関する犯罪報道では確たる証拠も無く2ちゃんねらーが犯人ではないかと疑わせる報道を行う事もあり、一概には言えない。そもそも2ちゃんねるを批判する報道が少ないのは、既に2ちゃんねる内で生まれた犯罪者等の影響で、世間の2ちゃんねるに対する印象が極めて悪くなっている為、メディアが改めて2ちゃんねるを批判する必要性などは無いからであり、2ちゃんねる内でのパッシングを恐れてるという指摘は的外れだとする見方もある。
極めて稀な例ではあるが、メディアが何気なしに報道したものが2ちゃんねる内で爆発的に定着したものもある。「ニート」がその代表例で、フジテレビ系「情報プレゼンター とくダネ!」でニート特集をした際、映っていた人物の顔や発言が極めて特徴的だったので、その人物のアスキーアートが発言付きで作られ、顔や発言が他の物に差し替えられた変造版も含めて、「ニート」という言葉は瞬く間に2ちゃんねる中に定着していった。
2ちゃんねる内の反応
全ての2ちゃんねらーが、メディアなどで恣意的に取り上げられる事を快く思っているわけではない。2ちゃんねるに関心を持ってやって来る新参者が短期間で増える事によって、程度の低い、空気を読めない利用者が増えることが懸念されているからである。西鉄バスジャック事件以降の一時期、新参者が急激に増加した事からそのような声が増え、当初の2ちゃんねると比較すると議論・情報等の質が悪くなったとの指摘がある(もちろんその逆に、幅広い意見が出るようになったとの意見もある。)。これらの事を嘆き「昔の2ちゃんねるの方が面白かった。」等と過去を懐かしむ古参2ちゃんねらーも見受けられる。“新参は書かずに半年ROMってろ(初心者は流れが読めるまでは閲覧にだけ専念せよ、生半可に書き込むな)”と喧伝する者も多いが、実際にそれを実行している初心者はきわめて少ない。
また、メディアの行うネットアンケート(あるいは世論調査)にも関心が高いが、投票の呼びかけや「田代砲」と呼ばれる多重投票ツールなどで、アンケートへの組織票を投じて当事者を混乱させてしまうことがままある(「田代砲」は、『TIME』誌の「PERSON OF THE YEAR」のウェブサイト上の投票で、田代まさしを1位にするために使われた)。政治的には、「ETV2001」問題に関する毎日新聞のネットアンケートとTBSラジオ「荒川強啓 デイ・キャッチ!」テレゴングアンケートの対称的な集計結果に見られるように、右派系に有利にするよう介入するケースが目立つ(もっとも、アンケート主催者側による恣意的な操作があるとの指摘もある)。2003年のオールスターゲームファン投票では、3シーズンにわたって一軍登板のない川崎憲次郎投手(当時中日ドラゴンズ)への投票を大々的に呼びかけ、ついに川崎は先発投手部門の1位となった(オールスター選出は川崎が辞退し、2位の井川慶(同、阪神タイガース)が繰上当選)。翌年からオールスターゲームのネット投票では個人情報の登録が義務づけられた。2004年のライブドア新球団設立の際、公式サイトで球団名を募集したところ2ちゃんねらーの所為と思しき悪ふざけ投稿が横行し、結果的に応募名ランキングベスト100の公開を中止する事態となった(このうち「したらばメンテナンス」は、ライブドアが買収した「したらばJBBS」がメンテナンスを頻繁に行うことを皮肉った名前と言われている)仙台ジェンキンスも参照。以上のように、一部の2ちゃんねらーの中には、一連の投票行動は投票者達の意図とは異なるが、結果として単なる迷惑行為ではなく、ネットアンケートの問題点を端的に指摘し、改善を促す役割を生じさせていると主張する者もいる。
また、犯行予告等の犯罪行為をする人間が後を絶たないため、2ちゃんねるの運営体制に犯罪を誘発させる等といった社会的悪影響があるかどうか、現在でも2ちゃんねる内にある批判要望板などで議論の対象になっている。
他のネット等の反応
積極的に書き込みする者や閲覧のみの者まで含めると総数が700万人に及ぶとされるだけあって、2ちゃんねる閲覧者と見られる、もしくは自称するサイト管理者は多い。特にテキスト系サイトなどでは、2ちゃんねる用語やその系統の顔文字を多用している所が非常に多く見られる。
他の掲示板上やblogに無意味なアスキーアートを(単に妨害や嫌がらせの為に)貼る、議論を挑んだ挙句に反論を無視して好き勝手に書き込む、2ちゃんねる用語で相手を侮辱するなどの各種迷惑行為を行う人間も存在するため、2ちゃんねるを利用しない他のインターネットユーザーから嫌悪されていることも多い。(→荒らし)。特に、議論が活発になりやすいBBSではハンドルネームを全く入れることなく、あるいは名前入力欄に適当な文字を入力(捨てハン)しての書き込みばかりになり、結果2ch利用者ばかりが集まってしまい、投稿者名がほとんど「匿名希望」であるなどほぼ2ch化してしまっているBBSもある。一部掲示板では、2ちゃんねるで使われている固定ハンドルをNGワードに指定するところもある。
逆に、政治系の掲示板やblogでは2ちゃんねらーと連携して情報収集をしたり(上記「メディアの反応」も見よ)、情報の補完をする例(スレッド・レスの完全引用から、あくまで「参考資料」程度にとどめるものまで、補完のパターンは数多い)もある。一般的に中道~右系の思想の政治系サイトではその傾向であり、左方向のそれでは前述のような迷惑行為もしばしば見受けられる。その対抗策としてパスワード制にしたり強制IP表示をする政治系ネットもある。
歴史
2ちゃんねるの興りは掲示板「交通違反の揉み消し方」からと言われている。開設趣旨については、スレッドフロート型掲示板群「あめぞう」のサーバ不調をうけて、これを事実上引き継いだというものから、自身が書き込んだギャグで笑いを取れなかったことに嫌気がさした管理人が独自の掲示板を作ろうとした、というものまで諸説がある。「2ちゃんねる」の名は、あめぞうを1チャンネルとして、その次の掲示板であることよりつけられたといわれる。開設日は1999年5月30日とする説が有力。一部メディアで流れたエヴァンゲリオンの結末がきっかけで作られたと言うのは全くの嘘である。
また、2ちゃんねるには数多くの板が存在し、それ以上のスレッドが存在する。そして、それ以上の様々な思想や考えを持った人間が集まるため、予想だにできない様々な出来事が起こっている。それは犯罪の助長誘発から、慈善活動まで多岐にわたる。また、それらの事件は大きな物と小さな物を合わせれば膨大な数になる為、全てを把握することは不可能とされている。2ちゃんねるでは大きな出来事があった時に呼応してアクセス数、書き込みが一気に増大する状況(「祭」と呼ばれる)もしばしば起きる。
2004年10月20日には、独身男性板から発展した、ラブストーリー(?)を描いた、「電車男」が発売された。
(詳細は、2ちゃんねるの歴史または2ちゃんねるの歩みを参照)
問題点
誹謗中傷や名誉毀損、第三者の個人情報、著作物の無断転載等が書き込まれても削除される事は滅多に無い。それだけではなく、2ちゃんねるの運営者は前述の違法な書き込みも含む全てのレスをdat化して保存し、不特定多数のネットワーカーが閲覧出来るようにしており、商売の道具として利用している。
2ちゃんねるは18歳未満禁止のアダルトサイトではないはずであるが、全ての掲示板でアダルトサイトの広告を掲載している。当然、これらの広告は18歳未満の子供の目に入ってしまう。
ネットにおけるユーザーのモラルの崩壊・欠如を招いているという批判がある。2ちゃんねる上で不評な団体・作品のサイトの掲示板が、2ちゃんねらーと思われる訪問者により集中的に煽り、荒らしの被害を受けるケースが少なくない。2ちゃんねらー限定でアクセス禁止にしているサイトもある。一方で、2ちゃんねらーからは、これらに対してユーザー各自が責任を持てばよいという反論もある。