B-CAS方式

2000年12月1日にBSデジタル放送、2002年3月1日に110度CSデジタル放送、そして2003年に地上デジタル放送がそれぞれ開始された。
開始当初、限定受信は有料放送が対象であり、コピー制御も一部を除いて行われていなかったが、「BSデジタル放送を録画したビデオテープインターネットオークションに出品される著作権侵害があった」とする放送業界の主張により問題視され(著作権者からの苦情ではなく、あくまでも放送局の主張である)、2004年4月5日からは有料放送・無料放送を問わず著作権保護が目的であるとするコピー制御が開始された。この制御の実効性を担保する手段としてB-CASの限定受信が応用され、これらはDRMとして機能することとなった。
B-CAS方式によるデジタル放送は、動画データにコピー制御信号(CCI)を加えた上で暗号化(MULTI2暗号・日立製作所開発)して送信される。視聴する際は、B-CASカードに格納されている暗号鍵を用いて復号し、復号されたデータはCCIに忠実に取り扱われる。これにより、B-CAS方式の限定受信の行われている放送・番組では、社団法人電波産業会(ARIB)とB-CAS社に認証され、B-CASカードが発行されたチューナー(コピー制御対応チューナー)にB-CASカードを挿入することが必須になり、それ以外の手段では視聴不可能になった。
B-CASカードを使用する受信機には、特定条件に一致した場合に放送局からのお知らせを目的とした文言を画面に表示する「自動表示メッセージ」と呼ばれる機能がある。NHKの放送においては、ユーザー登録を行わないままBSデジタル放送を視聴し、一定期間が経過すると、この機能を利用した「ユーザー登録のお知らせ」が表示される。地上デジタル放送では、ユーザー登録をしなくとも画面上に「ユーザー登録のお知らせ」は表示されない[1]。
デジタルテレビ放送については、ほぼ全面的にB-CAS方式によるコピー制御が行われているが、ラジオ放送の一部では行われていない場合もある。また、110度CSデジタル放送での無料番組の一部では、コピー制御・限定受信の一方又は両方が行われない番組もある(主に広告を目的とした通販番組)。
B-CAS方式による放送では、デジタル技術を用いた録画機器(一部アナログ機器も含む)での番組の録画(暗号化はされていないが録音にも)に様々な制限が掛かる。

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