■ビットレート(Mbps)
1秒間にシステムが扱える最大のビット容量のこと。ビットはデジタル(2 進法)における0 と1で表される最小単位。Mbpsとはメガビット/秒で、例えばDVD の最大転送レート10.08Mbps は1008万ビット/秒のことだ。
■ビットストリーム記録
ビットストリームとはビットの流れのこと。D-VHS においてはMPEG-2圧縮されたデジタル信号のことを指す。ビットストリーム信号をMPEG復調するとアナログの映像が得られる。MPEG復調するためにはデコーダーが必要。
■リアルタイムエンコーダー
MPEG圧縮の方法には、バッチ処理とリアルタイム処理がある。前者はある量の信号を後でまとめて圧縮することであり、後者は信号の入力と同時に圧縮を行なうこと。D-VHS にはリアルタイムエンコーダーが搭載される。
■MPEG-2
MPEGとは「ムービングピクチャー・エンコーディング・エキスパートグループ」の略で、国際的な圧縮技術規格検討グループのこと。ここで規格が決められる。現在MPEG1/2/4 が実用化され、6/7 が実用検討されている。
■プログレッシブ放送
従来のテレビ放送のような飛び越し走査ではなく、順次走査を採用した高画質放送のこと。現在はディレクTVの201ch で放送されている。将来のデジタルBS放送では5規格のうち3 規格にて採用される予定になっている。
■セキュアバス
i-LINKを通じて送られてくるデジタル信号に対して著作権を保護する仕組み。D-VHS で録画した内容を無制限にコピーできなくする機能だ。著作権保有者が複製禁止や1世代のみ複製可能などのオプションを付加できる。
■STD モード
D-VHS スタンダードモード。転送レートは、SDTVの標準画質のほぼそのままを記録するのに充分なスペックとして14.1Mbpsに設定されている。市販されるD-VHS ビデオテープDF300 を利用した場合、5 時間の記録が可能。
■HSモード
D-VHS の高画質モード。転送レートは28.2Mbpsと極めて高い。将来のBSデジタルHDTVの転送レートは22Mbpsなので、余裕をもって記録することができるスペックだ。録画時間はD-VHS STD モードの半分、2.5 時間である。
■LSモード
D-VHS ロースピードモード。このモードは2/3/5/7 のモードに分かれ、LS-3モードが画質的に実用になる限界。ちなみにLS-3は転送レート4.7Mbps で15時間記録。LS-7モードだと転送レートは2Mbps で35時間記録となる。
■スマートファイル機能
ソニーが開発した記憶機能のあるラベルシステム。対応デッキ(SLD-DC1)の前面にかざすだけで内容をオンスクリーンで表示する便利な機能。ラベルは別売りもされている。対応デッキであることが使用の条件である。
■LINC
『ロジカル・インターフェース・コネクション』の略。i-LINK端子で接続されている機器を、何の機器であるかを認識し、接続を行なうためのシステム。デジタルCSチューナーからD-VHS デッキに接続する際などに使用。
■D-VHS 専用テープ
従来のVHS ビデオテープに使用されている酸化鉄磁性体を更に高出力化させたテープ。S-VHS テープをベースに改良を施したもの。現実的には現在市販されているS-VHS ビデオテープでもD-VHS 記録が可能なものが多い。
■私的録画補償金制度
デジタル機器で録音/録画を行なう場合、著作権者にその録画/録音の補償金が還元される制度。DAT/MD/CD-R/D-VHS/DVC (ミニDVは除く)などがその対象商品となる。定価の一部に補償金が含まれるシステムだ。
■i-LINK
IEEEの定めた高速デジタルシリアルインターフェース。一本の線に最大63台までの機器の接続が可能。RS-232C と比べて1000倍以上の速さで伝送が可能。将来的には1Gbps (10億ビット)の高速伝送も可能になるだろう。
■i-LINK-DVC-SD
i-LINKで伝送されるスタンダードな信号。DVフォーマット、デジタル8などで使用されているものを指す。なお、同じDV端子(i-LINK 端子)が装備されていても、伝送される信号が違えばそのままコピーはできない。
■i-LINK-MPEG2-TS
デジタル放送のMPEG-2信号。「TS」とはトランシポート・ストリーム。デジタルCS、デジタルBS、デジタル地上波などの映像信号である。来年以降に発売が予定されるデジタルBS対応テレビには対応端子が装備される。
■i-LINK-AUDIO
MDやCDなどで使われる信号。最近の具体的な製品の例ではソニーのCSチューナーとMDレコーダーを接続する例が挙げられる。ただ、同じi-LINK端子でもAUDIO 信号に対応しない機器だと記録そのものはできない。
■プラグアンドプレイ
コンピューターに周辺機器を接続をする場合、機器を動かすためのソフトやセットアップが必要になる場合が多い。が、i-LINK端子を使用する場合は、接続だけで信号のやりとりが可能になるよう工夫されている。
■IRD
『インテグレーテッドレシーバーデコーダー』の略。『セットトップボックス』とも呼ばれ、一般にはデジタル放送の受信機などを指す。デジタルで送られてきたデータをデコードし、視聴できる信号に変換する機器のことだ。
■EPG
電子番組表のこと。電波の隙間を利用して毎日定時に番組表データが送出され、受信機側がこれをメモリーする仕掛け。現在のデジタルCS放送でも実施されており、将来のデジタルBS放送でも採用が決定している機能。
■ソニー SLD-DC1 ¥140,000
ソニー初のD-VHS デッキ。テープをデッキ内部に挿入・ロードしなくても内容の確認ができる『スマートファイル機構』が搭載されている。MPEG-2エンコーダー/デコーダーは非内蔵で、通常のVHS の記録/再生も可能。
■ビクター HM-DR1 ¥128,000
国内初のD-VHS デッキ。スカイパーフェクチューナーをi-LINKで接続した場合、EPG などにより番組のタイトルなどを自動的に記録できるのが特徴。SQPBも搭載し、コンベンショナルVHS デッキとしても使用可能である。
■日立 DT-DR3000 ¥148,000
世界初のMPEG-2エンコーダー/デコーダー搭載D-VHS デッキ。アナログの現行放送もデジタルのMPEG-2(転送レート約12Mbps) に変換して記録できる。S-VHS デッキとして録画再生可能な点も見逃せないポイントである。